<東京6大学野球:慶大6-4早大>◇最終週最終日◇31日◇神宮

 勝った方が優勝という早慶戦3回戦は、プロ野球出身の江藤省三監督(68)率いる慶大が自慢の打線で早大投手陣を打ち崩し、04年秋以来11季ぶりの優勝を飾った。2回に竹内一真外野手(4年=慶応)の右越え適時打と捕逸で2点を先制すると、5回には山口尚記外野手(4年=慶応)が左越え2ラン。6回にも敵失で2点を追加し、6点を奪った。早大は3回で降板したエース斎藤佑樹投手(4年=早実)に続いて福井優也(4年=済美)大石達也(4年=福岡大大濠)もそれぞれ2失点で、完敗だった。慶大の先発、竹内大助投手(2年=中京大中京)は今季6勝目で、ベストナインにも選出。胴上げされた江藤監督は「1人1人がよくやってくれました。大学野球は最高ですね、純粋です」と目頭を押さえた。

 慶大は全日本大学選手権(6月8日開幕、神宮ほか)に東京6大学野球連盟の代表として出場する。