<九州6大学野球:西南大5-1九国大>◇第1週2日目◇29日◇春日

 前季最下位の西南大が、2季連続優勝を目指す九国大を5-1で破り金星スタートを切った。エース八木修平(3年=武蔵台)は1本塁打を浴びたものの1失点完投で今季1勝目を挙げた。福岡大は久留米大にサヨナラ勝ちした。

 西南大のエース八木が155球の熱投で前季の優勝チームを倒した。「相手は強力打線なので、エースの自分が攻めていこうという気持ちが強かったです」。九国大に4回KOされた春のリベンジを果たした。

 最後まで強気の投球を崩さなかった。3回2死満塁のピンチでプロ注目の加藤政義(4年=東北)を迎えたが、直球で空振り三振。「注目される打者なので、自分が自信のある球で勝負したかった」。8安打ながらも本塁打での1失点に抑え、9奪三振で相手打線をねじ伏せた。

 春は0勝3敗でチームも最下位に終わり、夏場は投げ込みを例年の倍にして秋に備えた。10日前に新型インフルエンザにかかり、体調は万全ではなかったが、リーグ戦では自己最多の投球数を投げきった。「今季は西南大の野球をほかのチームに見せたい」と八木。最高のスタートで波に乗り、上位進出を狙う。