慶大野球部初のプロ出身監督となった江藤省三監督(67)が6日、横浜市の慶大グラウンドで始動した。目標を聞かれると「やる以上は斎藤君(佑樹投手=早大主将)をやっつけて日本一。彼をやっつけられるなら最高ですよ」と話し、初日から素手でノックバットを握った。前日(5日)の早大には9球団21人のスカウトが集結したが、ドラフト候補不在の慶大には2球団3人だけ。「遼君(石川=ゴルフ)みたいな選手を探しているんだけどね」と笑う。今春入学予定の1年生にはプロも注目した白村明弘投手(慶応)が含まれる。「出てきてほしいね。使えるならすぐに使いますよ」と今春いきなりの起用宣言も飛びだした。部員120人を横一線にしてチーム作りする腹づもりだ。練習最後には5キロ走、素振り500本、相撲のしこ踏みと基本を徹底して行わせていた。