東京6大学リーグ慶大に進学する慶応(神奈川)白村明弘投手(3年)が、同大では1927年の宮武三郎以来83年ぶりの1年生開幕投手を目指す。4日、横浜市の同大グラウンドで練習に初参加。最速148キロを誇り、プロ志望届を提出すれば上位指名確実だった。「開幕を狙うぐらいの気持ちでやりたい」と高い目標を掲げた。

 エース中林伸陽(4年=慶応)が抜け、横一線の投手陣に対して、江藤省三監督(67)は「良ければ新人でも使う」と競争心をあおる。白村はオフ期間、フレッシュネスバーガー麻布十番店で時給850円でアルバイト。ハングリー精神を養い、長かった髪は12ミリに刈り込んだ。同リーグの新人開幕投手は07年の早大・斎藤以来。「開幕投手の次の目標。勝ちたい」と、早慶戦対決を熱望した。