今秋ドラフトの目玉右腕、中大・沢村拓一投手(4年=佐野日大)は国内一本で28日のドラフトを待つ。プロ野球志望届提出期限前日の13日、沢村、早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)、同・大石達也投手(4年=福岡大大濠)の1位競合確実な「ビッグ3」がそろって提出した。

 沢村は「いろいろ監督さんと話をして、日本でプレーすることを決めたので提出しました。小さいころからの夢ですから」と話した。当初から国内希望を打ち出してはいたが、神宮などで大リーグスカウトからも熱い視線を送られてきた。メジャー希望を表明すれば、日米争奪戦は確実だった。提出期限直前まで熟考して、気持ちに整理を付けた。この日は早速日本ハム、広島のスカウトがあいさつに訪れた。

 14日からは優勝を争う東洋大との大一番に臨む。ここ7季中6季優勝するライバルには、4勝0敗2完封と絶対の自信を持つ。「いいピッチングより、勝てるピッチングがしたい。チームが勝つことに集中したい」と闘志を高めた。