11年秋のドラフトには、10年に1度と称されたハンカチ世代を上回る実力派がめじろ押しだ。打者では慶大・伊藤隼太外野手(3年=中京大中京)、高校生では東海大甲府(山梨)高橋周平内野手(2年)らが上位候補に挙がる。いち早く来秋のドラフト候補をチェックした。

 野手の目玉になるのは大学日本代表の4番、慶大・伊藤だ。「走者がいた方が燃えるんです」という勝負強さで、春季リーグでは12打点2本塁打をマークし、11季ぶりの優勝に貢献。秋も11打点3本塁打で2冠を達成した。夏の世界大学選手権では3本塁打を放ち、アジア大会代表には学生で唯一、名を連ねた。新チームで主将も務める“ヨシノブ2世”は「今年は日本の大学生の中で一番経験を積めたと思う。来年?

 リーグ3冠を取るとだけ言っておきます」と不敵に笑う。現在2季連続でベストナインを受賞。江藤省三監督が学生時代に記録した4季連続も、射程圏内だ。