ブルペンで福原コーチ(右)と話す中西氏(撮影・奥田泰也中西)
ブルペンで福原コーチ(右)と話す中西氏(撮影・奥田泰也中西)

14日、阪神-楽天の練習試合を日刊スポーツ評論家の中西清起氏がチェック。阪神先発の望月に注目した。

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楽天戦に先発した望月はストレートに力があった。初回、銀次を二ゴロに仕留めた149キロは威力十分。昨年、中継ぎを経験し、今季は先発候補としてチャレンジしているが、第1段階としては合格点だろう。

もっとも課題もある。3回2死から乱れたように特に変化球でカウントを取れないからピッチングが苦しくなる。スライダー、フォークと球種自体も多くないだけに、いかに変化球でカウントを取れるかが先発投手として結果を残していけるかどうかのカギとなるだろう。

今後は投球回数を伸ばし、さらに先発としての適性が問われることになるわけだが、可能性は十分、感じさせてくれた。ガルシア、西を補強したとはいえ競争が激しくなれば、当然、チーム力は上がる。特に望月やこの試合で登板した馬場、浜地ら若手が頑張ることで先発陣の底上げをはかりたいところだ。(日刊スポーツ評論家)

練習試合・楽天対阪神 望月は楽天打線を3回1安打無失点と好投する(撮影・上山淳一)
練習試合・楽天対阪神 望月は楽天打線を3回1安打無失点と好投する(撮影・上山淳一)