プロ野球はいよいよ29日にセ・パ両リーグが開幕します。日刊スポーツ評論家による今年の順位予想を2回に分けてお届けします。初回はセ・リーグ。85年阪神日本一監督で吉田義男氏(85)はルーキーの木浪、近本、4番大山ら若い力を、矢野新監督が引き出すとみて、1位に予想。

   ◇   ◇   ◇

<1>阪神 <2>広島 <3>巨人 <4>ヤクルト <5>DeNA <6>中日

阪神大山悠輔(2019年3月24日撮影)
阪神大山悠輔(2019年3月24日撮影)

セ・リーグは3球団が新監督になって、どのような“色”を出すのか注目しています。阪神は下馬評は低いが、若手がそろってくればわからない。その力を引き出すのが、矢野監督の仕事ですわ。

阪神は1番木浪、2番近本をはじめ、特に4番大山を貫けるか。つまり前監督の金本がまいた種を、矢野監督が我慢をしながら使い続けることができるか。若手が芽を出せば、チームに弾みがつく。

広島はピッチャーに尽きるんと違いますか。昨年までは1番から3番が機能したが、さすがに丸が抜けた穴は大きい。攻撃力はダウンするんと違いますか。先発も、リリーフにも課題がありますわ。

巨人は評判倒れになるとみてます。FA、外国人などで補強しまくったわりには、ちゃんと戦力になっていませんがな。そこを百戦錬磨の原監督がどうやって戦うのか。わたしは苦戦すると思っています。

ヤクルトのほうが不気味です。DeNA? 過大評価でしょ。そうなってくると阪神ですわ。若手のピッチャーの伸び悩みも気掛かりだが、これらが出てくれば面白い。監督もキャリアは浅いが、自分の“色”を出してほしい。混戦に持ち込めばわかりませんで。(日刊スポーツ客員評論家)

阪神木浪(左)と近本
阪神木浪(左)と近本