レンジャーズ有原航平投手(28)が、今季2試合目の先発で初黒星を喫した。4回5安打3失点(自責2)1四球1奪三振と踏ん張ったものの、打線の援護もなく、73球で交代した。

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レンジャーズ有原は、すごく丁寧に低めに投げていたが、外角一辺倒の配球ではメジャーではとらえられる。3回が顕著だった。1番グリシャムら左打者が思いきり踏み込んで、外のボールを振りに来るシーンが目についた。右打者も同様で、逆球で内角にいった時は打者がビックリしたような反応だったことから、狙いは明らかだった。

次回登板では、踏み込ませないようにするためのインコースへの配球が重要となる。ノーヒットノーランを達成したパドレスのマスグローブはヒントになる投球で、両サイドをうまく使いながら、投げられていた。有原もコントロールは悪くなかったし、高さもベルトの下より低く制球できていたので、内角の使い方を考えればすぐに勝てる。

日本人で力で勝負できるのは、エンゼルス大谷とパドレスのダルビッシュくらいで、勝つにはコントロールが肝となる。日本的な配球をやっていけばいいし、そのためには捕手とコミュニケーションをしっかり取って、自分の意思を伝えることが重要となる。ボール自体は良く、配球面の改善が白星につながる。(日刊スポーツ評論家)