16日の広島戦。阪神藤浪晋太郎投手(23)の復活登板を見ようと、3万5000人を超える大観衆が京セラドーム大阪に詰めかけた。だが期待とは裏腹、7四死球4失点で5回途中に無念の降板。翌日からの2軍行きを命じられた。19日も酷暑の中、鳴尾浜で行われた残留組の練習に参加。観客は京セラドーム大阪とは一転、20人ほどだっただろうか。環境は大きく変わったが、懸命に汗を流す姿があった。

 5月末に抹消されたと同じく、福原育成コーチと二人三脚でフォーム固めに取り組む。キャッチボールの段階から意識付けし、藤浪の希望もあって2日連続でブルペンに入った。マウンドの傾斜を利用しながら1球1球試行錯誤。福原コーチは「めちゃめちゃ悪いわけではない。フォーム固めだから、そんなに早くはできない。でも早く(1軍に)上がってほしい」と期待する。やっぱり背番号19には、大観衆の1軍舞台が似合う。【阪神担当=山川智之】