ジャイアンツ球場の球場開きを迎えた5日の午前11時過ぎ。巨人吉川大幾内野手(25)が姿を現した。選手では池田、橋本到に次ぎ2018年3番目の球場入り。“3番福男”は約3時間の練習後、前日の出来事を苦笑いしながら話した。

 「4日の朝に帰省から戻ってきました。すぐに体を動かそうと思って、昼くらいにジャイアンツ球場に来てみたら門が閉まっていて…。すぐ引き返しました。去年も4日に来て、その時は開いていたと思ったんですけど…」。

 真相を確かめるべく、球場開きを取り上げた過去3年の記事を振り返った。すると15、17年は今年と同じ「5日開き」だったが、16年は「4日開き」と記されていた。ジャイアンツ球場を長年知る警備員に聞くと、例年、室内練習場、クラブハウスは5日から開場するが、選手の要望があった場合は4日から屋外グラウンドのみを開放することもあったそうだ。16年は当時育成選手だった川相の要望があったため、グラウンドのみ開放。昨年、今年は要望がなかったため、5日から全施設を開場した、ということだった。

 吉川大は14年オフに、戦力外を受けた中日から巨人へ入団。巨人で4年目を迎える今季は「勝負の年」と位置づける。両打ちから右打ちに専念することも決め、今月1日には結婚も発表した。今オフの休日は元日の1日のみ。2日からジムで体幹トレーニングを行い、母校・PL学園の先輩である西武松井と自主トレも予定している。「細かいところからやるべきことをしっかりできるようにして、1年間1軍で戦い続けたい」。“幻の1番福男”は、やる気に満ちあふれている。【巨人担当 桑原幹久】