黙々と走り込んで、汗を流す日々を過ごしている。阪神ドラフト2位高橋遥人投手(22)は、コンディション不良で、現在は2軍調整中。シーズン終盤を迎える9月、先発投手の枚数が足りないとされている中、悔しさを胸に練習に励んでいる。

「まずは投げられる状態にしないといけない。体を作る時間にもなっています」

うなる直球を披露した4月11日のデビュー戦。広島打線を7回2安打無失点に抑えプロ初白星をマーク。阪神の新人投手が先発デビューして、勝利投手となるのは村山実以来、59年ぶりの快挙。左腕エース候補の出現に、虎党は胸を高鳴らせただけに、復活を待ち望む声は多い。

しかし、鳴尾浜には他にも1軍戦力に加わろうと励む若虎がいる。2軍で8勝している3年目青柳は、9月2日のDeNA戦(甲子園)で今季初めて1軍マウンドに立つ。また、2年目右腕福永も2軍の先発ローテーションを守り7勝をマークと、着実に成長している。さらにはドラフト1位馬場も控えている。「新しい顔」の抜てきに期待が高まるばかりだ。【阪神担当 真柴健】

広島戦で初勝利を挙げた高橋遥人(2018年4月11日撮影)
広島戦で初勝利を挙げた高橋遥人(2018年4月11日撮影)