勝利を呼び込む“声出し係”がいる! 西武の熊代聖人外野手(29)が「CSだから、まじめなことを言うのかと言ったらそれは違う。いろいろ考えて突拍子もないことを言いますよ」と爆笑声出しを予告した。

10年ぶりにリーグ優勝した獅子を後押ししたのは、ゆかいな動物たちだった!? 9月14~28日までは、勢いが止まらず12連勝。連勝中に試合前の声出しを担当していたのが熊代だ。試合開始の約45分前、ベンチ前で選手が作った輪の中央で、腰を落として話しかける。ネタは「たわいもないことですよ。まじめ半分、ふざけているのが半分です」。連勝中は、動物シリーズを連発していた。

「サメは、認識した獲物に対して飛びかかる。ライオンズはまさにサメ打線や。やっぱり何を言っても、熊代の訓示と声出しは『おジョーズ』」

その翌日。「サメより強いのはシャチです。みなさん強すぎて、もうシャチみたいっす。シャチが自然界で最強です。今のみなさんにうってつけですね。まさにシャチ打線。僕は、ベンチでどっしりしているシャチホコです」。

自らは控えとして、代走や守備固めで今季25試合出場、9打数無安打。立場を逆手に取って自虐ネタで笑わせた。空き時間は常に声出しのネタを考えている、勢いだけではない努力のムードメーカー。“熊”代が、みんなをププ“プー”と笑わせることが、勝利への第1歩になる。【保坂恭子】