動画をチェックする又吉克樹(左)と阿波野秀幸コーチ(2018年11月7日撮影)
動画をチェックする又吉克樹(左)と阿波野秀幸コーチ(2018年11月7日撮影)

24年ぶりの沖縄キャンプ取材だった。かつての中日キャンプと言えば、石川・具志川時代、さらにはオーストラリア・ゴールドコーストキャンプや串間2軍キャンプもあった。初めての沖縄・北谷。行くのも見るのも初めてで新鮮だった。阿波野投手コーチに「あまり見ることがないから、見せてもらった方がいいよ」と、勧められたものがあった。

沖縄秋季キャンプで又吉が作った指のタコ(2018年11月8日撮影)
沖縄秋季キャンプで又吉が作った指のタコ(2018年11月8日撮影)

又吉の右手親指にできた、でっかいタコ(写真)だ。キャンプ第2クールに又吉はブルペンで投げ込みを行った。7日は210球、8日は362球を投げ込んだ。「2クール目は投げ込むと決めていましたから」と、さらりと答えていた。

第1クールで皮がむけ、第2クールでは固くなった。「こんなのが出来たのは初めて。それだけボールのかかりがいいんだと思います」と、満足げな表情が又吉の顔に浮かんでいた。

今季はセットアッパーの役割を期待されながら、40試合で2勝5敗9ホールド、防御率6・53。プロ入り5年目で、キャリアワーストの数字を並べてしまった。「信頼を回復したい。中継ぎでも先発でも、与田監督に投げろと言われたところで投げる。1軍ベンチの12、13人の中に入りたい」。指に“勲章”をこしらえた右腕が、来季の竜に白星を運んでくれるだろう。【中日担当 伊東大介】

ブルペンで投球練習を行う又吉克樹(2018年11月7日撮影)
ブルペンで投球練習を行う又吉克樹(2018年11月7日撮影)