日本ハム栗山英樹監督(57)は元日から精力的だった。北海道・仁木町にある仁木神社を訪問。参拝者へおしるこを振るまい、必勝祈願も受けた。例年は栗山町にある「栗の樹ファーム」で過ごすことが多いが、「今年の元日は酒を飲んでいてはダメだと思った」という。数年前から必勝祈願を受ける仁木神社で「何か手伝うことがあれば」とお願いし、自ら足を運んだ。

自らを律するような行動には、意味がある。「自分の野球人生は7年周期なんだよ」。現役生活は7年間だった。12年に監督に就任するまでは21年間。7年ごとで区切っていくと、就任8年目の今季は監督としての「第2章」の始まりにあたる。「何かを変えていかないといけない」と正月の過ごし方にも変化を求めた。

チームは今オフ、積極的に補強を進めた。3年ぶりの日本一奪還も視野に入る。元日に引いたおみくじは「第一番」の「大吉」。こんなことが書かれていた。

「天の御助を受け諸々の災去りて喜びあり 心を正直に行いを慎み貧者を慈しみ弱きを助け信神怠りなければ益々思うまゝになります 色に溺れ酒に狂えば凶なり」

酒を飲んでいてはダメだと思い立った栗山監督の元日の行動を肯定するような言葉の数々が並ぶ。ちなみに大吉は人生初。思えば、就任1年目もリーグ制覇を果たした。7年周期の2周目元年となる今季は「新人監督みたいな感じで頑張ります」と意気込む。どんな結果が待ち受けているのか、今から楽しみだ。【日本ハム担当=木下大輔】