焦らず、じっくりと大きく成長する。右肘痛の影響で2軍調整中の阪神才木浩人投手(20)が、プロ入り初めて送る故障生活の心境を吐露した。

「(右肘を)ケガをして投げられなくなって。今の自分は、どういう状況なんだろう? と、見つめ直す時間が大事だなと感じました」

昨季は22試合に登板して6勝10敗。先発に救援も任されて、シーズンをフル回転した。「シーズン中でもフォームの確認や体の状態をチェックしますけど、それでも気づかないところもあった。シーズン中だと、投げることばかりで『どうやって抑えよう』と考えていたので…」。さらなる飛躍を誓った3年目の今季だが、5月19日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で先発するも打者1人に6球を投げたところで緊急降板。右肘を痛めた。

「もちろん、早く戻りたいという気持ちはあります。でも焦ってもダメ。急いでブルペンに入って、試合で投げて、またケガすると意味がないので」

すでにキャッチボールは始めており、7月中旬のブルペン投球再開、8月中の実戦復帰を目指して奮闘している。【阪神担当 真柴健】

投内連係の練習をする才木(2019年5月9日撮影)
投内連係の練習をする才木(2019年5月9日撮影)