<ソフトバンク2-0ロッテ>◇6日◇ヤフオクドーム

ソフトバンク千賀の今年の目標のひとつに、「真面目に生きよう」がある。これまで以上に、真面目に野球に取り組むことだった。筋肉の本を読んで知識を増やし、サプリメントも学んだ。春季キャンプ時にドラフト2位ルーキーの杉山からサプリメントの取り方などを質問された時も、まず杉山に今どういうものをどう摂取しているかを話させた。「自分の口で説明すれば、自分がどれだけ理解しているかが分かるから」と、まずは杉山の理解度を試し、そこから自分の体験に基づくアドバイスをした。

年賀状に「ご飯に連れていってください」と書いてきた2年目の野手増田を、食事に誘ったこともある。これまでは自分が若手という感覚が抜けなかった千賀が、今季は“大人”になった。高橋礼、甲斐野、高橋純と若い投手陣が1軍ですぐにノビノビとプレーできているのも、千賀が後輩に扉を開いたことも大きい。東浜は「千賀もそういう年代になったということですよ」と、頼もしそうに話す。もう先輩から「野球に集中しろ」と怒られていた姿はどこにもない。【ソフトバンク担当=石橋隆雄】