新型コロナウイルス感染拡大の影響で、選手も自宅で過ごす時間が増えている。1人暮らしの選手の中には、外食を控え、手料理に挑戦する選手も数多く出てきている。そんな中、「すごい栄養バランスを考えてくれて、食べさせてもらっています。嫁さんがいなかったら何もできないです」と話すのは広島床田寛樹投手(25)だ。

左腕は昨年12月に、中部学院大時代の同級生だった岐阜県出身の一般女性と結婚した。プロ入り後の17年3月から交際をスタートさせ、退寮した18年オフから同居を開始した。「僕はご飯も作れないので、寮を出たタイミングで来てもらいました」。自身の料理の腕前については「作れても卵焼きを作るくらいしかできないです」と苦笑いだった。

床田がまだ寮で生活していた時に、夫人が栄養士の資格を取得したという。17年に受けた左肘のトミー・ジョン手術から復活し、先発として7勝を挙げた昨季も、彼女の存在が大きな支えとなっていた。「家に帰った時もご飯を作ってくれていましたし、自分だけの体じゃないんだとすごく思った。この人の分まで頑張ろうと思いました。ずっと支えてもらっていた感じですね」と感慨深げに語った。

奥さんの手料理の中で好きなものについては「ハンバーグが一番好きですかね。でもなんでもおいしいです」。もしも結婚していなかった場合については「外食が多くなっていたと思います。たぶん(牛丼チェーンの)松屋とかに行っていましたね」と笑った。縁の下の力持ちに支えられ、今季さらにパワーアップした姿をみせるに違いない。【広島担当 古財稜明】