<ソフトバンク0-1西武>◇13日◇ペイペイドーム

ソフトバンクの「鷹の祭典」のフィナーレを飾る花火がドーム内にむなしく響いた。0-1の惜敗。9回の攻撃は2死二、三塁まで攻め込みながら、ホームが遠かった。

緊迫戦を終えた本拠地ペイペイドームのグラウンドには周東と本多内野守備走塁コーチ、そして森ヘッドコーチの姿があった。2日連続となる試合後の「スローイング練習」である。周東は12日のゲームで2失策を犯した。いずれも送球ミス。試合中のベンチでは悔しさに思わず涙を流した。

この日の先発オーダーに周東の名前はなかった。試合前、工藤監督はコーチとも相談。メンタル面を考慮してオーダー表に名前を書き込まなかったことを明かした。

個人的には残念でならなかった。戦略上や故障など、その他の条件があったのであれば話は変わってくるが、ミス後の次のゲームこそ起用してもらいたかった。立ち直るきっかけは早い方がいいと思うのだが…。もし、そのレベルにないのであれば、2軍で調整するのが筋だろう。1点を追う9回裏。先頭グラシアルが中前打を放つと、代走周東がコールされた。スタンドからは大きな歓声が上がった。サヨナラ勝ちすれば問題ないが、同点で延長戦に入った場合、周東を、どの守備位置に入れたのだろうか。緊迫の延長戦。内野でも外野でもそれこそ、最もしびれる守りになったことだろう。

【ソフトバンク担当 佐竹英治】