日本ハムに勝利し、お立ち台に立つロッテ藤原(撮影・鈴木みどり)
日本ハムに勝利し、お立ち台に立つロッテ藤原(撮影・鈴木みどり)

<ロッテ5-1日本ハム>◇16日◇ZOZOマリン

ロッテ藤原恭大外野手(20)が、プロ1号に続く先頭打者本塁打を放った。本拠地での日本ハム戦1回、日本ハム杉浦の直球をフルスイングし右中間席中段まで運んだ。

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藤原の強靱(きょうじん)な下半身は、小学生時代に作り上げられた。原点は、父史成さんが監督を務める園和北フレンズ時代。当時は投手を務めていたが、制球が定まらずよく怒られた。決まって行ったのが、往復14キロほどのランニング。コーチに自転車で伴走されながら、河川敷のコースを往復した。強豪の枚方ボーイズから大阪桐蔭に進み、血のにじむような練習をこなした藤原が「小学校の頃が一番走ったと思います」と振り返るほどだ。

大阪・豊中市で居酒屋を営む父は7日、息子の今季初出場をテレビの前で見守った。「チームはコロナで大変ですが、何とかチームのためになれば」と願いを込めていた。藤原は期待に応え、いきなり安打を放つと1番に定着。チームの救世主となるべく、その足跡を刻んでいる。【久永壮真】

1回裏ロッテ無死、右越え本塁打を放つ藤原(撮影・黒川智章)
1回裏ロッテ無死、右越え本塁打を放つ藤原(撮影・黒川智章)