エースが戻ってきた。オリックス山岡泰輔投手(25)が、自身の今季最終登板となった10月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)で意地を見せた。

今季最多の128球を投じ、今季初完投を飾った。「(9回は2死一、二塁のピンチを迎えたが)こういう試合で勝たないといけないってずっと、何年も思っていたので、ちょっと成長したかなと思います。来年につながるようなピッチングになったかなと思います」。最下位が確定してしまった今、見据えるは来季だった。

今季はケガに苦しんだ。開幕直後の6月26日ロッテ戦(ZOZOマリン)で3球を投じて緊急降板。左脇腹を痛めて離脱した。今でも本来の投球フォームには戻っておらず「やっぱり、真っすぐがある程度戻らないと、コース(狙い)になって球数も多くなってしまう」と話す。

だが、昨季のリーグ勝率第1位投手賞を獲得した右腕には、ゲームを作る「心得」がある。自然体で生きることだ。「試合中のマウンドで考えたって、何も変わらない。調整で全てが決まる。だから、やっておきたいことは全部やっておく」。だからこそ、常日頃から準備は入念に重ねる。

中嶋監督代行は「(9回は)『行きたい』ということだったので。球数的に止めてもよかったですけど。あんまり次のことを考えずにいけたので。シーズン最初だったら行ってないでしょうけど」と意地を見せたエースの投球を褒めた。

来季こそ、上位進出を-。10月末の札幌が、ふと熱くなった。【オリックス担当=真柴健】