7日に神奈川・横須賀市の2軍練習施設「DOCK」で行われた新人の入寮取材中、室内練習場の奥でミット音が響いた。視線の先にいたのは、プロ2年目の育成の加藤大投手(19)。少し離れた位置でキャッチボールする姿を見たが、「強いボール」を投げる印象を受けた。

横浜隼人(神奈川)から、20年の育成ドラフト2位でDeNAに入団。高校時代から本格派右腕で注目され、150キロを超える直球を武器とする。1年目の昨季はイースタン・リーグで8試合に登板し、0勝1敗、防御率5・40。今季は潜在能力の高さを発揮するシーズンになるだろうか。

今年からDeNA担当に就いた。昨季も遊軍として、取材する機会は何度かあったが、ほとんどが初取材。今季からコーチングアドバイザーを務める小谷正勝氏が昨年の日刊スポーツの連載で「力のあるボールを投げる投手が多い」と語ったが、新たな発見が非常に楽しみである。

8日の新人合同自主トレ初日。三浦監督はルーキー9選手に、自身の経験則から訓示を行った。「どういう気持ちで横浜に来たのか。今日の気持ちを忘れないように」と伝え、取材では報道陣に「みなさんもそうじゃないですか。記者になろうとした時にどういう気持ちで入社したのか」と問い掛けた。初心を思い起こし、取材にまい進する。【DeNA担当=久保賢吾】