県岐阜商の佐々木泰内野手(2年)は、昨秋のドラフト1位に9打数9安打の打率10割を誇る。1年秋の創志学園(岡山)との練習試合では、後に阪神ドラフト1位となる西純矢からサイクルヒットで5打数5安打。1年の昨春は星稜(石川)との練習試合で、ヤクルトのドラフト1位奥川恭伸から4打数4安打を決めた。

2人のプロのユニホーム姿をテレビなどで見た佐々木は「自分もプロの舞台に立ちたい。打てたことは自信になります」と目を輝かせる。「でも奥川さんを打ったのはすべて直球。一級品のスライダーは打てていない」と貪欲だ。高校通算34本。大きく左足を上げ、広角に鋭い打球を飛ばす。

三塁手だが最速143キロのパワー系投手として、短いイニングを任される。主将で4番で投手。センバツで披露できなかった新ユニホームで、夏に新たな歴史をつくる。【石橋隆雄】