東都大学野球春季1部リーグが、4月4日に開幕した。「戦国東都」の名にふさわしく、今秋のドラフト候補も多数存在する。上位候補にも挙がる亜大・高橋遥人投手(4年=常葉学園橘)、中大・鍬原拓也投手(4年=北陸)らが注目を集める中、この春にリーグ戦デビューを飾った期待の新鋭もリーグ戦を盛り上げる。スカウト評とともに、3年後が楽しみなルーキーズを抜粋で紹介する。

 ◆中大・五十幡亮汰外野手(佐野日大)=開幕からスタメンでデビュー

 「50メートル走5秒6の俊足は、高校、社会人を含めアマチュア屈指。走塁技術などを磨けばさらに相手には脅威。元阪神の赤星をほうふつとさせる」

 ◆東洋大・村上頌樹投手(智弁学園)=開幕から中継ぎ、先発で起用

 「原樹理(現ヤクルト)の系譜を継ぐ右の本格派。自己記録を更新した最速148キロをマークした直球は力強く、今後も球速アップが期待できる。センバツ優勝投手で、大舞台で強さを発揮できる強心臓も魅力」

 ◆中大・牧秀悟内野手(松本第一)=開幕戦で「7番・遊撃」でスタメン

 「右打ちの内野手で、パンチ力のあるバッティングが魅力。攻守でセンスにあふれ、ショートの守備でも落ち着いた動きを披露。伸びしろに期待」

 ◆専大・大庭樹也内野手(明豊)=2戦目に「3番・二塁」でスタメン

 「高校でもプロ志望届を提出も指名漏れしたが、将来性豊かな右打ちの大型内野手。まだ粗削りな部分もみられるが、すでに中軸でも起用されているように、パンチ力を秘め、今後の成長が楽しみな素材」

 ◆亜大・井上仁裕投手(育英)=中大2回戦で先発デビュー

 「身長186センチと長身の変則左腕。ボールの出どころが見えにくく、打者からすればタイミングが取りづらい。球速もまだまだ伸びる可能性を秘める」