阪神対DeNA ランディ・メッセンジャーはDeNA打線を3安打1失点で完投勝利しナインとハイタッチ(撮影・上山淳一)
阪神対DeNA ランディ・メッセンジャーはDeNA打線を3安打1失点で完投勝利しナインとハイタッチ(撮影・上山淳一)

10連休も終わりが見えてきた。休んでいないこちらは関係ないが。世間には遊びに行って体調を崩す人もいるとか。働きすぎも疲れるが遊びすぎも同じだ。大体、行楽地はどこに行っても人が多くて疲れる。最近は季節外れのインフルエンザも流行しているそうだし…などと思っていると阪神にも発生していた。

本来なら5日に先発登板する予定だった岩貞祐太にブルペン左腕の岩崎優、それに外野守備走塁コーチ・筒井壮がインフルエンザA型で自宅療養となったと試合前に発表された。4日に病院で診断されたという。

流感になるのに体力のある野球選手も一般の人も関係ないようだ。とはいえ現在、阪神を含め多くのチームは12連戦中。結構、疲労はたまっているはず。そこでウイルスが流行しても無理はないかもしれない。

マツダスタジアムで広島と戦った首位巨人はこの日、試合前の練習を取りやめにしたとか。移動を含む連戦中に加え、ナイトゲームからデーゲームへ移行するタイミングを考え、疲労軽減の措置を取ったようだ。

阪神は大丈夫か。インフルも出たし。球団本部長の谷本修に聞く。「うがい、手洗いの励行ですね。クスリも飲んだと思います」。この日、流感発生を受けて指揮官・矢野燿大を始め、主力選手が予防薬を飲んだという。

そんなことで少し不安もあったDeNA戦で相手ミスもあって快勝だ。特に先発メッセンジャーは見事だった。虎番記者の記事にもあるようにブルペン陣の不安を吹き飛ばした好投はさすがだ。

そして一塁コーチの平野恵一も頑張った。本人に代わって褒めたのがヘッドコーチ・清水雅治だ。

「サインの伝達とかがありますしね。コーチの変更を余儀なくされるのはみなさんが思っているより簡単ではない。試合前に一度登録すると途中で代えられないしね。でもそつなくやってくれましたよ」

盗塁を含め、足を使った策もある現在の攻撃ではコーチも重要ということだ。それにしても筒井はムードメーカーでおじである闘将・星野仙一なみにいつも声を出している。チーム内にはこんなジョークが。

「筒井コーチはベンチでもいっつもしゃべってるもんな。みんな大丈夫か」-。そこはうがい、手洗いで頑張ってスッキリ連休明けを迎えたいところだ。(敬称略)

阪神対DeNA 6回裏阪神1死三塁、矢野監督は糸井の左前適時安打で生還した近本(右)を迎える(撮影・奥田泰也)
阪神対DeNA 6回裏阪神1死三塁、矢野監督は糸井の左前適時安打で生還した近本(右)を迎える(撮影・奥田泰也)