152キロ右腕、県岐阜商・高橋純平投手(3年)が18日、センバツ前の最後の対外試合に臨んだ。大阪府内での練習試合・関西創価(大阪)戦に先発し、3回2安打1三振1四球1失点。2回に1点を許し、今春初失点となったが、35球中33球は直球。この日最速は144キロで、きっちりコースに投げ分けてアウトを重ねた。

 「力感なく、打たせて取ることを課題にしました」。24日に松商学園(長野)戦を控えたエースの狙いを、小川信和監督(43)は「このコースに投げたらこういう打球が飛ぶということを野手に確認させる考えもあったのでしょう」と明かした。

 大会前の最終調整でもスライダー、スプリットを封印し、直球とカーブでの配球。視察した巨人益田スカウトは「(日本ハム)大谷君クラスになれる可能性を持った選手」と目玉候補に目を細めた。24日、大会の主役が能力を全開させる。【堀まどか】