一昨年優勝校が昨年準優勝校を8回コールドで破った。

 一昨年優勝の常葉学園菊川は初回、2死から3連打で1点を先制。2回には相手投手の四球も重なり、先制打を放った手塚康太三塁手(3年)の2点適時打を含む3安打で4点を加えた。6-1となった8回には、満塁の好機に代打米沢利紀(2年)が2点適時打を放つなど3点を加えた。森下知幸監督(54)は「手塚の最初の1本が大きかった。相手の投手もとてもよくわずかな差だった。2回にたたみかけられたのも、たまたま」と謙遜した。

 一方、昨年準優勝の掛川西は7回に2死三塁の場面で、渡辺元登内野手(3年)の適時打で1点を返すのみで、散発5安打に抑えられた。渡辺は「相手の勢いに押されてしまった。逆転するために、まず1点をと思って打席に立った。後輩には自分たちが果たせなかった夢をつかんで欲しい」とエールを送った。