明豊(大分)のエース左腕前田剛投手(3年)が、大会注目右腕の仙台育英(宮城)・佐藤世那投手(3年)との投げ合いを歓迎した。大分大会を1人で投げ抜き、決勝ではプロ注目の大分商・森下暢仁(まさと)投手(3年)との投げ合いを制した。甲子園の初戦でもビッグネームとの対戦になったが「名前のある相手と対戦できるのは楽しみ。同じ高校生なので、互角と思って自分たちのプレーをすれば大丈夫」と胸を張った。川崎絢平監督(33)も「九州NO・1右腕と投げ合って1-0で勝ち、精神的にも強くなっていると思う」と期待を寄せた。

 佐藤をマウンドから引きずり下ろし、投げ合いたいもう1人の男がいる。控えの小林勇太投手(3年)だ。中学時代、全国舞台で投げ合った仲で、当時は前田が勝利。抽選会場で「初戦だな」とメールが届いたといい「3年ぶりに投げ合えるのが楽しみ」と、対戦を心待ちにした。【福岡吉央】