明徳義塾が夏の甲子園で初めて初戦敗退となった。84年に初出場を果たして以来、初戦は16連勝中だった。

 センバツ優勝の敦賀気比を相手に、序盤は優勢だった。初回に神藤廉大内野手(3年)の右前適時打で先制すると、3回には古川卓人内野手(3年)、佐田涼介外野手(3年)の連続適時打で3点をリードした。

 しかし、6回以降に追い上げられて8回に同点となると、延長10回にサヨナラ打を打たれた。飛田登志貴(3年)、七俵龍也(3年)、佐田の継投策も実らなかった。サヨナラ打を浴びた佐田は「縦のスライダーが少し甘く入ってしまった」と悔やんだ。

 馬淵史郎監督(59)は初めての初戦敗退に、「仕方のないこと。どこかで負けると思っていた」と冷静に話す一方で、「今年は練習量が多くて、ここまでよくきたと思う」と選手たちをねぎらっていた。