3季連続で甲子園に出場した静岡の主将、安本竜二内野手(3年)が8日、法大経営学部のスポーツ推薦入試に合格した。東京6大学リーグで44回の優勝を誇る名門で強肩強打に磨きをかける。安本は「ほっとしました。いよいよだなという気持ちです」と表情を引き締めた。

 高校通算14本塁打ながら大学は木製バットとなり、投手レベルも上がる。安本は「コースに逆らわずにしっかりと振り抜くことを意識したい」と確実性を重視。守備でも「捕る、投げる、という根本から鍛え直したい」と底上げを図る。静岡からは堀内謙伍捕手(3年)がドラフト4位で楽天に入団。栗林俊輔監督(43)からも「しっかり鍛えて4年後にはプロを目指せ」とハッパを掛けられた。

 「自分のことだけでなく、周囲の選手の心理まで考えたり、状況や相手選手をよく分析することがプレーにも生きました。人間的にも成長できたと思います」と、充実の高校生活を振り返る安本。「まだ高校レベル。基礎体力から鍛えていきたい」と謙虚に話しながら「いつかは静高を代表する選手として同じ舞台に立ちたい」と静かに闘志を燃やした。

 ◆安本竜二(やすもと・りゅうじ)1997年(平9)5月28日、静岡市生まれ。田町小2年から野球を始め、安倍川中を経て静岡。1年秋は外野、2年春から遊撃。3年センバツ後に三塁。右投げ右打ち。179センチ、81キロ。