秀岳館の走者にサイン盗みを疑われる行為があり、金丸球審から注意を受ける場面があった。

 秀岳館の攻撃だった4回裏2死二塁、2番打者の1球目の直後に金丸球審が二塁に駆け寄り、走者木村勇次外野手(3年)に注意。さらにベンチの鍛治舎巧監督(64)にも注意を与えた。

 木村の手の動きが捕手のサインを見て、打者にコースを教えている疑いがあるとされた。木村は試合後「ユニホームの裾がめくれ上がってくるので、それを直した」と話した。

 日野高大会審判副委員長は「金丸から3回に疑いがある、の報告があった。4回に注意しましたが、その後はなかったと聞いている」と説明。大会規定はサイン盗みはもちろん、疑いも認めない。罰則はないが、注意を与え、やめさせるとしている。鍛治舎監督は「フェアプレーは大事。選手たちには、紛らわしいことはやってはダメ、と言っていたので残念に思う。教育の一環として、そういうことはやってはいけない。しっかり注意したいと思います」と話した。

 13年夏の大会で花巻東の走者が同様の疑いを持たれ、注意を受けたことがある。