昨秋九州王者の秀岳館(熊本)が、同関東王者の木更津総合(千葉)を9回裏、逆転サヨナラで破って初の4強入りを決めた。
1点を追う9回裏2死まで追い詰められたが6番広部就平内野手(2年)の右前適時打で同点。続く堀江航平内野手(3年)が中越えに安打を放ちサヨナラ勝ちした。
鍛治舎巧監督(64)は「素晴らしいゲームができたことに感動しています」と話した。
8回まで木更津総合の左腕・早川の前にわずか2安打に抑えられていた。それでも「後半勝負になると思っていました」とあきらめていなかった。
そこにはデータを重視する鍛治舎監督ならではの計算があった。
「早川くんに5回までに90球投げさせようと。90球を超えると球が高めに浮き始めるんです。そこをたたこうと。実際は5回までに77球でした。7回にやっと105球。最後の最後につながりました。選手をほめてあげたいですね」。
9回の攻撃。2死三塁となり5番天本がフルカウントから微妙な内角球を見逃し四球でつないだ。
「審判のストライクゾーンはイニングごとに選手に確認しています。あそこの内角球はボールだと。だから天本も自信を持って見逃しましたね」。
明日29日の休養日を挟んで30日は準決勝。「総力戦です」と鍛治舎監督は話した。