今夏の大阪大会を最後に休部するPL学園が春季近畿地区大会大阪府予選2回戦で太成学院大高と対戦した。今春の公式戦初戦で、初回に2点を先行されたが、2回に谷口の適時打で1点差に。1-3の3回には併殺崩れで1点を返した。だが先発の梅田が追加点を奪われ、2-5で前半を終えた。

 後半は7回1死二、三塁など絶好機をつくりながら、太成学院大高の先発・新留に反撃を封じられた。8回には太成学院大高・広瀬にこの日2本目の本塁打を打たれ、2-8に点差は広がった。さらに2死満塁から相手5番の適時打でサヨナラコールド負け。記録員を含めて部員12人で戦った春は1戦で終わった。

 主将の梅田は昨秋は背番号2の正捕手兼救援投手で試合に臨んでいたが、エース藤村が今春の練習試合で右肩に張りを訴え、1週間前にエースとして春の初戦に登板することを伝えられた。練習試合も3試合に投げて準備に努めてきたが、2発を含む13安打を浴びて9失点。「もっとワンプレーに集中し、PL学園のユニホームに恥じない試合をしなければ」と懸命に夏を見据えた。PL学園剣道部OBながら2月から指揮を執り、試合中のサインも出した川上祐一監督(41)も「勝たせてやれなかったことが残念です」と声を絞り出した。現在の3年生部員が最後の夏を迎える大阪大会以降は部員はゼロになり、自動的に硬式野球部は休部となる。川上監督は「それ以降のことについてはまだ何もうかがっておりません」と語った。部員募集再開については未定となっている。