花巻東(岩手)の3番熊谷星南内野手が日大(東都1部)、平沢文太投手が中大(東都1部)、加藤三範投手が筑波大(首都大、いずれも3年)に合格していたことが12日、分かった。強打の二塁手・熊谷は昨夏の甲子園で4番としてホームランを放つなど高校通算33本塁打。「自分の力が東都でどれだけ通用するか試したい」と腕をまくる。

 最速141キロの直球で押す加藤と、緩急を使う平沢はタイプの違う左腕同士で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。昨夏の甲子園で2度先発を任された加藤は「文武両道を貫いて、エースとして認められるように」と意気込む。平沢も「1年秋からベンチ入りしてリーグ優勝に貢献したい」と目を輝かせる。

 2年連続の甲子園を狙った今夏の岩手大会は盛岡工にまさかの初戦敗退。熊谷は「野球での悔しさは野球でしか返せない。大学でその思いをぶつけるしかない」と、高3夏の悔しさを糧に羽ばたく。