野球指導者講習会が20日、都内で行われ、昨夏の甲子園で54年ぶり2度目の優勝を果たした作新学院(栃木)小針崇宏監督(33)が講演した。
指導者の役割として変化と挑戦、目標設定の重要さなどを語った。甲子園優勝投手となった西武1位の今井達也投手(18)についての秘話も披露。150キロ超えの直球とともに大きな武器となったカットボールは、実は初戦となった2回戦の尽誠学園戦の最中に突如生まれたものだった。「スライダーのサインで本人もスライダーを投げたはずが、直球に近い速度で鋭く落ちるような球になった。それ以降の試合ではあの球を頻繁に使っていました。実力以上のものが出たということなのかもしれません」と厳しい練習に耐えた後、時に想像以上の力を発揮できることがあると説いた。