試合の早期決着をうながすタイブレークが、早ければ来春のセンバツから甲子園大会でも導入される可能性が出てきた。19日、日本高野連の竹中雅彦事務局長が、大阪市内で行われた運営委員会後の会見で「かなり風向きが変わってきた。(来春に向けて)何も変わりませんという答えはないのかな」と話した。

 今後、現場の指導者らからヒアリングを行い、6月の技術・振興委員会や審判規則委員会で議題として取り上げ、理事会でも議論していく。導入可否と並行して、実施する際の具体的な方式についても検討していくことになる。

 タイブレークは、すでに各地区の春季大会で一律に導入している。甲子園大会の導入には反対する声もあるが、今春のセンバツ大会で2試合連続引き分け再試合となり、選手の健康管理について高野連にも多くの要望や意見が寄せられた。「センバツ後は(高野連が)動くべきという声が増えた」(竹中事務局長)。今夏の全国選手権大会には間に合わないが、共催の朝日、毎日両新聞社とも協議したうえで、11月下旬の理事会までに導入可否の結論を出すことになる。