ともに今春センバツに出場した早実と日大三が春の東京チャンピオンを目指し決勝戦で激突。延長12回、18-17で早実がサヨナラ勝ちした。早実・清宮幸太郎内野手は2本塁打を放った。当初の予定を変更し神宮球場で史上初のナイターで開催。2万人の観衆でスタンドが埋まった。試合時間は4時間2分。試合終了は午後10時6分だった。


チーム101112
日大三17
早 実18

【早】池田、服部、石井、大垣、赤嶺

【三】岡部、柿沢、八木、中村、田口、金成、八木

【本】日置、桜井、大塚(三)野村2、清宮2(早)

清宮コメント 疲れました。ここまでなるとは思いませんでした。取られても食らい付いた結果、勝つことができました。(9回に同点3ラン)ホームランは考えていませんでした。後ろにつなぐことを考えていました。第4打席でスライダーで三振していたので、スライダーを狙って一発で仕留められました。これまでの野球人生でガッツポーズをしたことはなかったと思いますが、思わず出てしまいました。

日大三対早実 8回裏早実1死一塁、清宮は右越え2点本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 8回裏早実1死一塁、清宮は右越え2点本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 9回裏早実無死一、三塁、清宮は中越え3点本塁打を放つ。投手八木(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 9回裏早実無死一、三塁、清宮は中越え3点本塁打を放つ。投手八木(撮影・山崎安昭)

【試合経過】

日大三は1回、1死から2番長谷川が四球で出塁し二盗成功。3番桜井の中越え適時二塁打で1点を先制。その後2死二、三塁から6番日置の左越え3ランで4-0とした

早実は1回、2死一塁から4番野村が左中間に高校通算27号となる2ランを放ち2-4とした

日大三は2回、8番八木が左中間二塁打。その後2死一、三塁まで攻めたが無得点

早実は2回、3者凡退

日大三は3回、3者凡退

早実は3回、1死から雪山、清宮が連続四球。4番野村の遊撃強襲の適時安打で3-4、2死後6番小西の右前適時打で4-4同点

日大三は4回、3者凡退

早実は4回、3者凡退

日大三は5回、3者凡退

早実は5回、1死三塁から4番野村が中堅左へ通算28号となる2ランを放ち6-4と勝ち越し

日大三は6回、3者凡退

早実は6回、2死二塁も無得点

日大三は7回、2死から代打溝口が左中間二塁打。1番井上の中前適時打で5-6。長谷川が四球の後、3番桜井が右中間へ2点適時二塁打を放ち7-6と逆転

早実は7回、2番雪山が四球。清宮三振の後、野村、福本の連打で1死満塁。6番小西の中前適時打で7-7同点。7番橘内の左越え適時二塁打で9-7と勝ち越し。さらに代打福嶋の適時三塁打、9番西田の中前適時打で2点を追加、11-7とした

日大三は8回、無死二塁から6番日置の右越え適時打で8-11。その後、連続敵失で満塁とし押し出し四球と内野ゴロ併殺打の間に2点を加え10-11と1点差に迫った

早実は8回、1死一塁から清宮の右越え2ランで13-10。日大三はこの後金成が登板。146キロ直球で4番野村を三振。その後3連続四死球で満塁としたが追加点奪えず。金成の最速は148キロ

日大三は9回、桜井の右越えソロで11-13。さらに安打、四球、安打で無死満塁。1死後8番八木の適時打で12-13。暴投で13-13の同点。9番溝口の右犠飛で14-13と勝ち越し。1番井上の適時二塁打で15-13。さらに代打大塚の左越え2ランで17-13とした

早実は9回、先頭の西田が四球。1番野田の左二塁打で無死二、三塁。2番雪山の右前適時打で14-17。3番清宮が中堅左へ3ランを放ち17-17の同点。延長戦へ

日大三は10回、3者凡退

早実は10回、3者凡退

日大三は11回、先頭の7番津原が右三塁打。しかし後続倒れ」無得点

早実は11回、先頭の2番雪山が四球。清宮は左飛、野村は三振、福本も三振で無得点

日大三は12回、1死から3番桜井が内野安打。金成は三振で2死。暴投で二塁。しかし大西は右飛で勝ち越しならず

早実は12回、四球と内野安打2本で無死満塁。1死後、1番野田が中前適時打を放ち18-17でサヨナラ勝ちした

金成打席詳細

第1打席 1回1死二塁 フルカウントから内角直球見極め四球

第2打席 3回先頭打者 カウント1-2から4球目直球を打ち上げ三飛

第3打席 6回先頭打者 初球を高々と打ち上げたが右飛

第4打席 7回2死二塁 カウント2-2からチェンジアップ空振り三振

第5打席 9回無死 初球を打って左前安打

第6打席 10回先頭打者 初球を打って中飛

第7打席 12回1死一塁 2ストライクから130キロ直球空振り三振 

清宮打席詳細

第1打席 1回1死一塁 カウント3-0から135キロ高めボール球を高々と打ち上げた。投手マウンドの真上に上がった飛球を一塁手が捕球できず。投手が拾って二封。記録は投手ゴロ

第2打席 3回1死二塁 ストレートの四球

第3打席 5回無死二塁 カウント3-0から134キロ直球打って一ゴロ、進塁打

第4打席 7回無死一塁 カウント2-2から114キロのカーブに空振り三振

第5打席 8回1死一塁 カウント2-1から133キロ高め直球を振り抜き右翼席上段へ2ラン」! 高校通算83号

第6打席 9回無死一、三塁 カウント2-1から116キロ変化球を完璧に捉え中堅左へ飛び込む同点3ラン! 高校通算84号

第7打席 11回無死一塁 2ボールから3球目を打って左中間へ打球が飛んだが清宮シフトの前に左飛

日大三対早実 1回表日大三1死二塁、桜井は中越え適時二塁打を放つ。投手池田(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回表日大三1死二塁、桜井は中越え適時二塁打を放つ。投手池田(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回表日大三2死二、三塁、日置は左越え3点本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回表日大三2死二、三塁、日置は左越え3点本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)
1回表日大三2死二、三塁、日置(中央)の左越え3点本塁打にがっかりとした表情を見せる清宮(右)。左は投手中川(撮影・足立雅史)
1回表日大三2死二、三塁、日置(中央)の左越え3点本塁打にがっかりとした表情を見せる清宮(右)。左は投手中川(撮影・足立雅史)
日大三対早実 1回裏早実2死一塁、野村は左中間へ2点本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回裏早実2死一塁、野村は左中間へ2点本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回裏早実2死一塁、2点本塁打を放った野村はガッツポーズ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回裏早実2死一塁、2点本塁打を放った野村はガッツポーズ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回裏早実2死一塁、左中間に2点本塁打を放ちベンチで清宮(中央)らと喜ぶ野村(右)(撮影・足立雅史)
日大三対早実 1回裏早実2死一塁、左中間に2点本塁打を放ちベンチで清宮(中央)らと喜ぶ野村(右)(撮影・足立雅史)
日大三対早実 1回裏早実1死一塁、清宮は打球を打ち上げる。記録は投ゴロ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回裏早実1死一塁、清宮は打球を打ち上げる。記録は投ゴロ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 1回裏早実1死一塁、清宮の飛球を見失う一塁手金成(中央)ら内野陣(撮影・足立雅史)
日大三対早実 1回裏早実1死一塁、清宮の飛球を見失う一塁手金成(中央)ら内野陣(撮影・足立雅史)
日大三対早実 3回表日大三1死、比留間の一邪飛を捕球して歓声を浴びる清宮(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回表日大三1死、比留間の一邪飛を捕球して歓声を浴びる清宮(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回裏早実1死、二塁、清宮は四球で歩かされる。投手柿沢(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回裏早実1死、二塁、清宮は四球で歩かされる。投手柿沢(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回裏早実1死一、二塁、野村は遊撃強襲の適時安打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回裏早実1死一、二塁、野村は遊撃強襲の適時安打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回裏早実2死一、三塁、小西は右前適時打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 3回裏早実2死一、三塁、小西は右前適時打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 同点の適時打でガッツポーズで生還する早実・清宮(撮影・鈴木正人)
日大三対早実 同点の適時打でガッツポーズで生還する早実・清宮(撮影・鈴木正人)
日大三対早実 5回裏早実1死三塁、左中間へこの日2本目の2点本塁打を放つ野村(撮影・足立雅史)
日大三対早実 5回裏早実1死三塁、左中間へこの日2本目の2点本塁打を放つ野村(撮影・足立雅史)
日大三対早実 8回裏早実1死一塁、清宮は右越え本塁打を放つ(撮影・鈴木正人)
日大三対早実 8回裏早実1死一塁、清宮は右越え本塁打を放つ(撮影・鈴木正人)
日大三対早実 12回裏早実1死満塁、清宮(右から2人目)はサヨナラ適時打を放った野田(左、6番)を目がけて歓喜のダッシュ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 12回裏早実1死満塁、清宮(右から2人目)はサヨナラ適時打を放った野田(左、6番)を目がけて歓喜のダッシュ(撮影・山崎安昭)
12回裏早実1死満塁、野田は中前にサヨナラ適時打を放つ(撮影・山崎安昭)
12回裏早実1死満塁、野田は中前にサヨナラ適時打を放つ(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 12回裏早実1死満塁、清宮はサヨナラ適時打を放った野田(左)とタッチをかわす(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 12回裏早実1死満塁、清宮はサヨナラ適時打を放った野田(左)とタッチをかわす(撮影・山崎安昭)
9回裏早実無死一、三塁、同点の中越え3点本塁打を放つ清宮(撮影・足立雅史)
9回裏早実無死一、三塁、同点の中越え3点本塁打を放つ清宮(撮影・足立雅史)
応援席にガッツポーズする早実・清宮(手前)。時計の針は午後10時を回っていた(撮影・鈴木正人)
応援席にガッツポーズする早実・清宮(手前)。時計の針は午後10時を回っていた(撮影・鈴木正人)
力投する日大三・金成(撮影・足立雅史)
力投する日大三・金成(撮影・足立雅史)

試合前の様子

午後3時40分に入場開始。場内ではまだ東都大学リーグの日大-専大戦が行われていたが入場を始めた。スコアボード裏の入場券売り場(一般800円、学生500円)は長蛇の列。列は神宮外苑のいちょう並木まで伸びた。開始1時間前の午後5時には内野席が8割ほど埋まった。5時40分に外野席を開放した

入場券を求めて神宮球場の外周に並ぶ大勢の人たちを整理する係員(撮影・山崎安昭)
入場券を求めて神宮球場の外周に並ぶ大勢の人たちを整理する係員(撮影・山崎安昭)
日大三対早実 シートノックが終わり声を出す早実・清宮(撮影・鈴木正人)
日大三対早実 シートノックが終わり声を出す早実・清宮(撮影・鈴木正人)
日大三対早実 試合前、ノックを受ける日大三・金成(撮影・足立雅史)
日大三対早実 試合前、ノックを受ける日大三・金成(撮影・足立雅史)

昨秋東京大会決勝:早実8-6日大三(11月3日:神宮)


チーム
日大三
早 実4X

【日】桜井【早】中川、赤嶺、石井

【本】金成(日)野村(早)

【試合経過】

1-4で迎えた5回、日大三は金成の3ランで同点。9回表に金成の適時二塁打で6-4と勝ち越した。勝負あったかに思われたがその裏早実は西田の適時三塁打と暴投で同点とすると4番野村が右中間へ2ランを放ちサヨナラ勝ちした。清宮は日大三の左腕・桜井の前に5打席連続三振に倒れた