大阪出身で甲子園を目指し小樽の強豪の門をたたいた。入学時は158センチ、52キロと高校球児としては細めの体形。寮生活では朝と晩でご飯は最低3杯をかきこみ、プロテインも摂取。体重は2年間で10キロ近くアップした。冬場は全体練習後も筋トレで鍛え、チームメートに負けないガッチリ体形を作り上げた。小技のほかに長打も持ち味になった。

 この日、主軸3人は計2安打と低調だった。指揮官は「お互いをカバーするのが野球」と9番打者の活躍に満足げ。昨年は不祥事により夏から年末まで部活動を停止。再出発する中でテーマに掲げる「一体感」を確認できた試合でもあった。“恐怖の9番打者”は「全道ではもっと相手を揺さぶって上位につなげる役割を果たしたい」と声を弾ませた。【西塚祐司】