小樽地区で北照が9年連続33度目の代表切符を手にした。小樽水産との代表決定戦は、6-1での快勝。大阪出身で161センチの小兵9番山崎柊斗遊撃手(3年)が4打数2安打2打点で、3点に絡む活躍を見せた。

 北照が誇る“浪速の小兵”が躍動した。1-0の2回2死一、二塁。山崎は右翼手の頭上を越える2点適時打を放った。4回無死一塁では二塁への内野安打で出塁。その後、満塁となり2番後藤竜希捕手(3年)の左前適時打で二塁から一気に生還した。6得点中3点に絡み「序盤に得点して試合を進めようと思った。貢献できて良かった」と話した。

 「笑顔がかわいい、みんなのアイドル」。打席に立つと応援団はリズムに乗せて山崎を紹介する。身長は部員66人で2番目に小さい161センチで「少し高いライナー性の打球が捕れないのがきつい」と苦笑いする。豪快な打撃をする選手が多い中、バントが得意で守備をかき回せる貴重な存在としてこの春、背番号をゲットした。03年から野球部に関わる上林弘樹監督(37)は「こんなに小柄でスタメン出場してるのは(10年夏甲子園メンバーだった)158センチの石田純平ぐらいかな」と振り返った。