4回裏、3-1とリードで迎えた暁星国際は、東京学館の失策に、暴投、4四死球に長短打を絡め、この回一挙9点をあげた。6回には暴投でサヨナラコールド。13-3で勝利した。

 2回戦の茂原北陵戦では延長12回サヨナラ勝利した暁星国際。中川将志監督(27)は、「何度もピンチを切り抜けた試合だった。あれを考えたら怖いものはないだろう」と、試合前、選手たちに話したという。その言葉通り、選手たちはピンチにも下を向かず自分たちの野球に徹した。「変化球を捨てて、ストレートを打ち崩そう」と、積極的に振り、相手投手を苦しめた。

 中川監督は、日頃から「1球で未来は変わる」と選手たちに言ってきた。「次は接戦になると思う。粘り強く戦いたい」。暁星国際の選手たちは、「1球を大事」に、1戦1戦戦いながら、未来を切り開いている。