広陵が3本塁打を含む15安打10得点の猛攻で中京大中京を破った。

 2年ぶり28回目出場の中京大中京と、3年ぶり22回目の広陵。名門校同士の対戦は、春夏通算史上最多の7度目(過去は広陵の4勝2敗)となった。広陵・平元、中京大中京・磯村と両左腕が先発。

 均衡を破ったのは中京大中京。3回、先頭の1番伊藤康がバックスクリーンへの大会10号本塁打で1点を先制。2死後、四球出塁の4番鵜飼が盗塁などで三塁に進むと、5番諸橋が遊撃内野安打。足を絡めた攻撃で2点目を奪う。

 リードする中京大中京は6回1死無走者で、先発磯村から背番号1香村へ継投。ここで試合の流れが変わった。

 広陵は交代直後の香村に襲いかかる。3番中村が右中間に本塁打。続く4番加川が右二塁打し、5番高田誠の左前適時打で同点。中京大中京はたまらず、香村から3番手・伊藤稜へ。

 広陵の勢いは止まらない。1死三塁で6番大橋が代わったばかりの伊藤稜から勝ち越しの中前打。6回3番からの長短4連打で3-2と逆にリードを奪った。

 広陵が追加点。7回、途中出場の佐藤が左中間に2ラン本塁打を放つ。さらに高田誠の三塁打などでこの回3点。8回には3番中村にこの日2本目となる2ラン本塁打が飛び出すなど4点を加える。

 広陵は6回からの3イニングで3本塁打を含む12安打10得点の猛攻で中京大中京を突き放した。

 中京大中京は9回に3点を追い上げたが、届かなかった。