高校ジャパンの主砲が、代名詞の1発で木製バットへの対応力を示した。第28回U18(18歳以下)W杯(9月1~11日、カナダ)に出場する高校日本代表が22日、千葉県内で合宿を開始。決勝に進出した広陵・中村、花咲徳栄・清水を除く18選手が参加した。早実・清宮幸太郎内野手(3年)は63スイングで、右翼への場外弾を含むチーム最多9本の柵越え。通算107本塁打で新記録が期待される主砲は「打てればいいですが、チームジャパンで勝ちに来ている」と勝利を強調した。

 初の世界一に向け、先頭に立つ。2年前、1年生で選ばれた同大会は準優勝。当時、日本代表を指揮した大阪桐蔭・西谷監督から「この経験を伝えてほしい」と託された。主将候補の清宮は「その意味を今になって感じています」とかみしめた。履正社・安田とともに、主軸候補の広陵・中村が本塁打の新記録を達成。「いろんな記録を塗り替えて、頼もしいなと。ジャパンへの余力を残しながら、燃え尽きてほしいです」とエールを送った。【久保賢吾】