ともに明治時代創設で県内屈指の公立進学校対決は東筑に軍配が上がった。

 夏春連続の甲子園出場を狙う東筑が、延長11回サヨナラ勝ちで決勝に駒を進めた。東筑は1-3の7回に追いつき、8回に適時二塁打2本で逆転に成功したが粘る小倉が9回、5-5の同点に追いつき延長戦に突入した。延長11回、東筑はこの回先頭の2番田中将悟内野手(2年)が内寄りの直球を「狙っていた」と左翼フェンス直撃打。ファウルゾーンにボールが転がる間、人生初というランニング本塁打でサヨナラのホームを踏んだ。田中は「ドンピシャのタイミングでした。石田が踏ん張っていたのでこの回で決めたかった」と声を弾ませた。

 今夏、甲子園のマウンドを経験した東筑のエース石田旭昇投手(2年)は164球の粘投で11回5失点(自責3)と踏ん張った。