日大三は同点の9回2死一、二塁のピンチで右前打を許した。外野からの返球を受けた捕手の斉藤が走者の激突を受けてボールをこぼしたため、いったんはセーフと判定された。その後に審判団が協議し、危険な行為による守備妨害としてアウトに覆った。

 斉藤はその場で倒れ込み、担架で運ばれて病院に向かった。小倉監督は「あんなプレーは絶対、許さんですよ。けがするし、下手したら死んでしまう」と語気を強めた。

 4回に5点差をつけられた試合を接戦に持ち込んだが、タイブレークの延長10回無死満塁で、代わった1年生の佐藤英の捕逸でサヨナラ負け。守備で課題を残し、小倉監督は「やらなきゃいけないことはいっぱいある」と話した。