大阪桐蔭が駒大苫小牧(北海道)に勝利し、ベスト4を決めた。神宮球場は、試合前から観客でぎっしり。前日10日に行われた4試合の平均観客数が約3000人の中、この試合には1万6000人もの観客がつめ寄せた。

 試合は大阪桐蔭が3回に、敵失がからみ3点を先制。5回表に1点差まで追い上げられた直後、5回裏1死から2番宮崎仁斗外野手(2年)が初球を左翼席に運んだ。「弾道が低かったのでフェンスに当たるかと思った。入って良かった」と1球で差を広げた。

 新チームになり、初の全国大会。地元の関西で行われるセンバツや夏の甲子園と違い、この日は慣れない環境に練習やアップがうまくいかなかった選手もいた。西谷浩一監督(48)は「まだまだ力不足ですね。当てに行っているバッティングでは、甲子園では勝てない。今日は勝たせてもらったゲーム」と辛口だった。