第90回センバツ高校野球(3月23日から13日間=甲子園)の出場36校を決める選考委員会は26日、大阪市の毎日新聞大阪本社で行われた。記念大会のため出場校は例年よりも4校多い。一般選考は北海道1、東北3、関東・東京6、北信越3、東海3、近畿6、中国3、四国4(神宮大会枠1を含む)、九州4の33校を地区別に選出。21世紀枠は3校。午後3時に21世紀枠、続いて一般選考の出場校が順次発表された。


◆21世紀3校目は接戦で膳所に/センバツ全選考事情

◆大阪桐蔭など36校/センバツ出場学校メモ一覧

◆センバツ21世紀枠は由利工、膳所、伊万里の3校


21世紀枠=3校

 ◆由利工(秋田=初出場)

由利工ナインは創部57年目で初の甲子園出場を決め、積雪の母校グラウンドで喜びを爆発させる
由利工ナインは創部57年目で初の甲子園出場を決め、積雪の母校グラウンドで喜びを爆発させる

1962年(昭37)創立の県立校。機械、電気、環境システム、建築の4科に分かれる。甲子園は春夏通じて初出場。昨秋秋田大会3位、東北大会8強。「地元に愛される学校」を目指す中で、野球部員が率先して地域住民へあいさつ活動を行っている。エース佐藤亜蓮は最速142キロの本格派右腕。主なOBは元サッカー日本代表MFの藤島信雄。所在地は秋田県由利本荘市石脇字田尻30。


 ◆膳所(ぜぜ、滋賀=59年ぶり4度目)

21世紀枠での出場が決まり喜ぶ膳所高校ナイン(撮影・宮崎幸一)
21世紀枠での出場が決まり喜ぶ膳所高校ナイン(撮影・宮崎幸一)

1898年(明31)、滋賀県第二尋常中学校として開校。県屈指の進学校で学業と部活動の両立。県大会では準々決勝で優勝した近江に敗れたが1-3と善戦。セイバーメトリクスを用いたデータ野球が持ち味。甲子園は72年夏、78年夏、34年春、56年春、59年春の5度出場もすべて初戦敗退。OBに元阪急の人見武雄内野手、元阪神の石田博三外野手。所在地は滋賀県大津市膳所2の11の1。

◆21世紀枠の膳所、データ分析で甲子園初勝利目指す


 ◆ 伊万里(佐賀=初出場)

21世紀枠でセンバツ出場を決めた伊万里ナインは大喜び(撮影・梅根麻紀)
21世紀枠でセンバツ出場を決めた伊万里ナインは大喜び(撮影・梅根麻紀)

1916年(大5)、伊万里町立伊万里実科女学校と称して開校の県立進学校。地元は陶磁器で有名。49年から現校名。春夏通じて甲子園初出場。短い練習時間ながらエース山口修司投手を中心に接戦を勝ち上がり昨秋県大会準優勝(九州大会は初戦敗退)。OBに元阪神の渡辺博敏投手。所在地は佐賀県伊万里市二里町大里甲2600。

◆伊万里に春切符!自治体の甲子園支援策実り市長喜ぶ


北海道=1校

 ◆ 駒大苫小牧(4年ぶり4度目)

センバツ出場を決め、帽子を投げて喜ぶ駒大苫小牧ナイン(撮影・佐藤翔太)
センバツ出場を決め、帽子を投げて喜ぶ駒大苫小牧ナイン(撮影・佐藤翔太)

1964年(昭39)創立の私立校。野球部は学校創立と同時に創部され、甲子園は春が4度目、夏7度出場。夏は04、05年に小倉(福岡)以来、57年ぶり史上6校目の連覇を達成した。史上2校目の3連覇を狙った06年夏は決勝再試合でエース斎藤佑樹(日本ハム)の早実に惜敗。主なOBにヤンキース田中将大、OGには橋本聖子参院議員がいる。所在地は苫小牧市美園町1の9の3。

◆駒大苫小牧・佐々木監督、センバツへ「基本を徹底」


東北=3校

 ◆聖光学院(福島=5年ぶり5度目)

身を寄せ合って喜ぶ聖光学院の選手たち(撮影・鎌田直秀)
身を寄せ合って喜ぶ聖光学院の選手たち(撮影・鎌田直秀)

1962年(昭37)に聖光学院工として創立した私立校で、同年に野球部も創部。77年から現校名。79年から男女共学。甲子園出場は春が5度目、夏は14度(11年連続出場中)。OBに阪神歳内宏明、オリックス園部聡。所在地は福島県伊達市六角3。

◆聖光学院5年ぶり5度目センバツ切符 東北に初Vを


 ◆花巻東(岩手=6年ぶり3度目)

ガッツポーズを繰り出し、喜びを爆発させる花巻東ナインたち(撮影・高橋洋平)
ガッツポーズを繰り出し、喜びを爆発させる花巻東ナインたち(撮影・高橋洋平)

1956年(昭31)創立の花巻商(のちに富士短大付花巻)と、57年創立の谷村学院が82年に統合した私立校。野球部創部は56年。甲子園は春が3度目、夏は8度出場。09年春に菊池雄星投手(現西武)で準優勝。主なOBは菊池のほかエンゼルス大谷翔平。所在地は岩手県花巻市松園町55の1。

◆花巻東3度目の春 菊池、大谷に続く新怪物は西舘だ


 ◆ 日大山形(山形=36年ぶり4度目)

大喜びの日大山形ナイン(撮影・秋吉裕介)
大喜びの日大山形ナイン(撮影・秋吉裕介)

1958年(昭33)に山形第一として設立された私立校。野球部は58年創部。甲子園は春が4度目、夏17度出場。主なOBは栗原健太(元楽天)奥村展征(ヤクルト)。所在地は山形市鳥居ケ丘4の55。

◆日大山形36年ぶりセンバツ 明徳義塾と再戦を熱望


関東・東京=6校

  ◆中央学院(千葉=初出場)

センバツ出場が決まり喜ぶ中央学院の選手たち(撮影・野上伸悟)
センバツ出場が決まり喜ぶ中央学院の選手たち(撮影・野上伸悟)

1970年(昭45)創立の私立校。甲子園は春夏通じて初出場。S特進コース、進学コース、スポーツコースがあり、校技があり男子は剣道、女子は弓道が3年間必修科目。二刀流エースの大谷拓海(2年)が投打の中心。主なOBに元巨人古城茂幸、元ヤクルト押本健彦ら。所在地は千葉県我孫子市都部向山765。

◆中央学院、春夏通じ初の甲子園「二刀流大谷」が中心


 ◆明秀学園日立(茨城=初出場)

センバツ出場を決め胴上げされる明秀学園日立・金沢成奉監督(撮影・たえ見朱実)
センバツ出場を決め胴上げされる明秀学園日立・金沢成奉監督(撮影・たえ見朱実)

1925年(大14)助川裁縫女学校として開校の私立校。48年に日立女子、96年に男女共学となり現校名に。春夏通じて初の甲子園出場。2012年に就任した金沢成奉監督は光星学院(現八戸学院光星)監督時代に巨人坂本らを育て甲子園に8度出場。主なOBに元DeNA大原慎司、DeNA細川成也(現エース拓哉の実兄)。所在地は茨城県日立市神峰町3の2の26。

◆明秀学園日立が春夏通じ初出場、DeNA細川弟が柱

◆明秀学園日立・細川、センバツで「兄の分も活躍」

◆DeNA細川「楽しみ増えた」弟にセンバツ切符朗報


  ◆東海大相模(神奈川=7年ぶり10度目)

センバツ出場が決まり歓喜する森下(手前中央左)と斎藤(同右)ら東海大相模ナイン(撮影・江口和貴)
センバツ出場が決まり歓喜する森下(手前中央左)と斎藤(同右)ら東海大相模ナイン(撮影・江口和貴)

1963年(昭38)に東海大の付属校として創立。野球部は原貢監督(故人)の指導で力をつけ、70年夏に初の全国制覇を達成。その後00年春、11年春、15年夏も優勝。主なOBは元巨人監督の原辰徳、巨人菅野智之、広島田中広輔、日本ハム大田泰示、中日小笠原慎之介ら。所在地は神奈川県相模原市南区相南3の33の1。

◆東海大相模センバツ朗報、門馬監督プロ注目森下期待


 ◆慶応(神奈川=9年ぶり9度目)

センバツ出場が決まり笑顔を見せる慶応の選手たち(撮影・山崎安昭)
センバツ出場が決まり笑顔を見せる慶応の選手たち(撮影・山崎安昭)

1858年(安政5)創立の私立男子校。1949年から現校名。野球部は1892年(明25)に創部。甲子園は春が9度目、夏は17度出場。1916年夏の第2回大会で優勝。主なOBは元西武佐藤友亮、日本ハム白村明弘、嵐の櫻井翔ら。所在地は横浜市港北区日吉4の1の2。

◆慶応9年ぶりセンバツ「先輩たちの思いを」下山主将

◆慶応・善波「両親に感謝を伝えたい」父は明大の監督


 ◆ 国学院栃木(栃木=18年ぶり4度目)

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる国学院栃木ナイン(撮影・鈴木みどり)
センバツ出場が決まり喜びを爆発させる国学院栃木ナイン(撮影・鈴木みどり)

1960年(昭35)創立の私立校。甲子園は春が4度目で夏は1度出場。前回出場の00年春は準決勝進出。OBに巨人小関竜也コーチ、新日鉄住金かずさマジックの渡辺俊介投手(元ロッテ)らがいる。所在地は栃木県栃木市平井町608。

◆国学院栃木18年ぶり出場 柄目監督の4強超え誓う


 ◆日大三(東京=2年連続20度目)

2年連続でセンバツ出場を決めた日大三ナインは日置主将(中央)の掛け声で気合を入れる(撮影・松本俊)
2年連続でセンバツ出場を決めた日大三ナインは日置主将(中央)の掛け声で気合を入れる(撮影・松本俊)

1929年(昭4)創立の私立校。野球部も同年に創部。甲子園出場は春が20度目、夏は16度。71年春、01年夏、11年夏に全国制覇。主なOBはヤクルト近藤一樹、阪神高山俊、同荒木郁也、広島坂倉将吾、DeNA桜井周斗ら。所在地は町田市図師町11の2375。

◆日大三・小倉監督タイブレーク導入に気負いなし


東海=3校

 ◆静岡(静岡=2年連続17度目)

2年連続17度目のセンバツ出場が決まり、ジャンプして喜ぶ静岡の選手たち
2年連続17度目のセンバツ出場が決まり、ジャンプして喜ぶ静岡の選手たち

1878年(明11)静岡師範学校中学課として創立の県立校。野球部は1896年(明29)創部。甲子園は春が17度目、夏は24度。1926年夏に優勝、60年夏、73年夏に準優勝。主なOBにオリックス増井浩俊投手、西武鈴木将平外野手ら。昨秋東海大会優勝。所在地は静岡市葵区長谷町66。

◆静岡2年連続センバツ、栗林監督は春夏6度目甲子園


  ◆東邦(愛知=2年ぶり29度目)

▲▲写真30▲▲

1923年(大12)東邦商業学校として創立した私立校。48年、現校名に。野球部は30年創部。甲子園は春が29度目。夏は17度出場。34、39、41、89年春に優勝。主なOBに中日藤嶋健人、DeNA関根大気ら。名古屋市名東区平和が丘3の11。


  ◆三重(三重=4年ぶり13度目)

1961年(昭36)創立の私立校。野球部は61年創部。甲子園は春が13度目、夏は12度出場。69年春全国制覇。主なOBに中日加藤匠馬、歌手西野カナ。所在地は三重県松阪市久保町1232。


北信越=3校

 ◆日本航空石川(石川=初出場)

喜ぶ日本航空石川ナイン(撮影・柏原誠)
喜ぶ日本航空石川ナイン(撮影・柏原誠)

2003年(平15)4月に日本航空二として開校の私立校。パイロットや航空整備士の養成を目的に設立された。09年4月から現校名。野球部は03年創部。甲子園は春が初出場、夏2度。今回は昨夏に続く出場。主なOBはロッテ角中勝也ら。昨秋北信越大会優勝。所在地は輪島市三井町洲衛9の27の7。

◆日本航空石川、大雪の中で初センバツ切符に喜び爆発

◆ロッテ角中、母校・日本航空石川の初センバツ喜ぶ


  ◆星稜(石川=13年ぶり12度目)

1962年(昭37)「実践第二高等学校」として創立された私立校。63年から現校名。甲子園は春が12度目、夏は18度出場。79年夏の3回戦で箕島と延長18回の死闘を演じた。95年夏に準優勝。主なOBは元ヤンキースで野球殿堂入りを果たした松井秀喜、サッカー本田圭佑ら。所在地は石川県金沢市小坂町南206。

  ◆富山商(富山=9年ぶり6度目)

1897年(明30)創立の県立校。野球部は1918年創部。甲子園は春が6度目、夏16度出場。最高成績は8強。主なOBは広島浅井樹コーチ、ヤクルト中沢雅人ら。所在地は富山市庄高田413。 


近畿=6校

  ◆大阪桐蔭(大阪=4年連続10度目)

選抜出場を決め、喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン(撮影・田崎高広)
選抜出場を決め、喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン(撮影・田崎高広)

1983年(昭58)に大産大付大東校舎として創立の男女共学の私立校。88年に現校名。中高一貫。学校法人大阪産業大学の運営。野球部は88年創部。甲子園出場は春が10度目、夏は9度。春は12、17年、夏は91、08、12、14年に優勝。主なOBは西武中村剛也、浅村栄斗、森友哉、日本ハム中田翔、阪神西岡剛、藤浪晋太郎ら。昨秋近畿大会優勝。所在地は大阪府大東市中垣内3の1の1。

◆ドラ1候補大阪桐蔭・根尾、目標センバツ決定に安堵


  ◆智弁和歌山(和歌山=4年ぶり12度目)

センバツ出場が決まり高嶋仁監督を胴上げする智弁和歌山ナインたち(撮影・加藤哉)
センバツ出場が決まり高嶋仁監督を胴上げする智弁和歌山ナインたち(撮影・加藤哉)

1978年(昭53)創立の私立校。野球部は79年創部。甲子園出場は春が12度目、夏は22度出場。優勝は春1回、夏2回。主なOBにヤクルト武内晋一、日本ハム西川遥輝ら。所在地は和歌山市冬野2066の1。

◆智弁和歌山・高嶋監督37度目の甲子園、単独トップ

◆智弁学園3年連続センバツへ主将小口なにくそ精神だ


 ◆乙訓(京都=初出場)

第90回センバツ高校野球への出場が決まり、駆けだしてガッツポーズする乙訓の選手たち(撮影・前田充)
第90回センバツ高校野球への出場が決まり、駆けだしてガッツポーズする乙訓の選手たち(撮影・前田充)

64年創設。野球部も同じく64年に創部。春夏通じて甲子園初出場。長岡京市からも初めての甲子園。府立校ながら専用グラウンドの外野部分は天然芝で、大きな室内練習場も完備。元DeNA投手の染田賢作氏(35)が顧問を務める。主な卒業生にサッカー元日本代表GK海堀あゆみら。所在地は京都府長岡京市友岡1の1の1。

◆乙訓、初の甲子園切符 エース富山「成長した姿を」


 ◆ 智弁学園(奈良=3年連続12度目)

センバツ出場を決め喜ぶ智弁学園ナイン(撮影・奥田泰也)
センバツ出場を決め喜ぶ智弁学園ナイン(撮影・奥田泰也)

1965年(昭40)創立の私立校。野球部も同年創部。甲子園出場は春が12度目、夏が18度。95年夏4強、一昨年春に初の全国制覇を達成。主なOBは阪神岡崎太一、巨人岡本和真、オリックス青山大紀、ヤクルト広岡大志ら。所在地は奈良県五條市野原中4の1の51。

 ◆ 近江(滋賀=3年ぶり5度目)

センバツ出場を決め雪のグラウンドでジャンプする近江ナイン(撮影・上田博志)
センバツ出場を決め雪のグラウンドでジャンプする近江ナイン(撮影・上田博志)

1938年(昭13)近江実修工業学校として創立の私立校。48年から現校名。野球部は57年創部。甲子園出場は春が5度目、夏は12度出場。01年夏に準優勝。主なOBは中日小熊凌祐、阪神植田海。所在地は滋賀県彦根市松原町大黒前3511の1。

◆近江・多賀監督「名誉」創立80周年にセンバツ出場


  ◆彦根東(滋賀=9年ぶり4度目)

センバツ出場が決定し喜ぶ彦根東ナイン(撮影・清水貴仁)
センバツ出場が決定し喜ぶ彦根東ナイン(撮影・清水貴仁)

1876年(明9)創立の県立進学校。野球部は1894年創部。甲子園出場は春が4度目、夏は2度出場し昨夏初勝利。主なOBは評論家の田原総一朗、元毎日(現ロッテ)中川隆ら。所在地は彦根市金亀町4の7。

◆彦根東9年ぶりセンバツ 滋賀初の3校出場に燃える


中国=3校

 ◆おかやま山陽(岡山=初出場)

1924年(大13)岡山県生石高等女学校として設立の私立校。02年から現校名。野球部は49年創部で昨年夏に甲子園初出場(初戦敗退)。昨秋中国大会優勝。主なOBは広島藤井皓哉。所在地は岡山県浅口市鴨方町六条院中2069。


 ◆ 下関国際(山口=初出場)

選抜出場を決め喜びを爆発させる下関国際ナイン(撮影・栗木一考)
選抜出場を決め喜びを爆発させる下関国際ナイン(撮影・栗木一考)

1964年(昭39)に下関電子工業高等学校として開校の私立校。下関高等学校を経て93年に現校名へ。普通科と電子機械科がある。野球部は65年創部。昨夏、甲子園初出場(初戦敗退)。OBにロッテ宮崎敦次。所在地は下関市大字伊倉字四方山7。

◆下関国際センバツ初出場 主将浜松「通過点として」


 ◆瀬戸内(広島=27年ぶり3度目)

選抜出場を決め帽子を投げて喜ぶ瀬戸内ナイン(撮影・前原淳)
選抜出場を決め帽子を投げて喜ぶ瀬戸内ナイン(撮影・前原淳)

1901年(明34)創立の私立校。野球部は1919年創部。甲子園出場は春が3度目、夏は2度出場。最高成績は3回戦。主砲の門叶(とがの)直己外野手(2年)は中国大会1回戦の米子松蔭戦で1試合4本塁打を放った注目のスラッガー。主なOBはオリックス山岡泰輔、プロゴルファーの田中秀道、谷原秀人ら。所在地は広島市東区尾長西2丁目12-1。


四国=4校(神宮大会1枠含む)

  ◆明徳義塾(高知=3年連続18度目)

3年連続のセンバツ出場を喜ぶ明徳義塾ナイン(撮影・田口真一郎)
3年連続のセンバツ出場を喜ぶ明徳義塾ナイン(撮影・田口真一郎)

1976年(昭51)創立の私立校。野球部も同年に創部。甲子園出場は春が18度目、夏19度出場。02年夏に全国制覇。主なOBはオリックス伊藤光、プロゴルファーの松山英樹、横峯さくら。昨秋明治神宮大会優勝。所在地は高知県須崎市浦ノ内下中山160。

◆明徳義塾センバツ切符、名将馬淵監督「目標は優勝」


  ◆英明(香川=3年ぶり2度目)

真部校長(左)からセンバツ出場の報告を受ける英明ナイン
真部校長(左)からセンバツ出場の報告を受ける英明ナイン

1917年(大6)明善高等女学校として創立された私立校。01年(平13)4月の共学化に伴い、現校名。野球部は05年創部。甲子園は春が2度目で夏も2度出場。主なOBは女流棋士の植村真理ら。所在地は香川県高松市亀岡町1の10。

◆英明3年ぶりセンバツ「夢がかなった」千原主将


  ◆松山聖陵(愛媛=初出場)

初めてのセンバツ出場が決まり喜ぶ松山聖陵ナイン(撮影・近間康隆)
初めてのセンバツ出場が決まり喜ぶ松山聖陵ナイン(撮影・近間康隆)

1961年(昭36)に男子校として創立した私立校。08年から共学。野球部は70年創部。甲子園は16年夏に初出場(初戦敗退)。主なOBに広島アドゥワ誠、俳優藤岡弘、お笑いコンビのデンジャラスのノッチら。所在地は愛媛県松山市久万ノ台1112。

◆松山聖陵初センバツ、荷川取監督は沖縄尚学で春Vも


  ◆高知(高知=5年ぶり18度目)

1899年(明32)に江陽学舎として創立の私立校。1956年(昭31)に現校名に。野球部は16年(大5)創部。春は18度目、夏は13度の出場。春夏ともに1度ずつ優勝。OBに元ロッテ監督の有藤通世、巨人和田恋、中日木下拓哉、日本ハム公文克彦ら。所在地は高知市北端町100。


九州=4校

  ◆創成館(長崎=4年ぶり3度目)

1962年(昭37)九州経営学園として創立した私立校。88年から現校名。普通科とデザイン科がある。野球部は創立と同時に創部。甲子園は春が3度目、夏は1度出場。昨秋九州大会優勝、明治神宮大会準優勝。所在地は長崎県諫早市貝津町621。

◆創成館・稙田監督「三度目の正直」となる春1勝誓う


  ◆富島(宮崎=初出場)

初のセンバツ出場が決まり、喜ぶ富島ナイン
初のセンバツ出場が決まり、喜ぶ富島ナイン

1916年(大5)創立の東臼杵群立農業学校が前身の県立校。48年に現校名に。商業科、会計科、経営情報科、国際経済科、生活情報科がある。春夏通じて甲子園初出場。08年夏に宮崎商を率いて甲子園出場の浜田登監督(49)が13年春に就任してチームを強化。15年秋に4強、16年春優勝、夏8強と実力を付け昨秋県大会準優勝、九州大会でも準優勝し初の甲子園切符をつかんだ。所在地は宮崎県日向市鶴町3の1の43。

◆初センバツ富島にジョニー2世!黒木将が闘魂投球だ

◆富島センバツ初出場「ひょっとこ打線」で悲願1勝だ


  ◆東筑(福岡=20年ぶり3度目)

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる東筑ナイン(撮影・今浪浩三)
センバツ出場が決まり喜びを爆発させる東筑ナイン(撮影・今浪浩三)

1898年(明31)創立の県立進学校。昨春、京大3人、九州大46人など国公立大に193人が現役合格。野球部は1900年創部。甲子園は春が3度目、夏は6度出場。昨夏に続く連続出場。エース石田旭昇は同校の「石田伝説」を再び継承。主なOBは俳優の高倉健(故人)、元オリックス監督の仰木彬(故人)。所在地は福岡県北九州市八幡西区東筑1の1の1。

◆東筑20年ぶりセンバツ 新「石田伝説」打ち立てる


  ◆延岡学園(宮崎=12年ぶり3度目)

センバツ出場を決め、大喜びする延岡学園の選手たち(撮影・菊川光一)
センバツ出場を決め、大喜びする延岡学園の選手たち(撮影・菊川光一)

1951年(昭26)延岡高等計理学校として創立された私立校。66年から現校名。普通科と調理科がある。野球部は65年に創部。甲子園は春が3度目、夏は7度出場し13年に準優勝。主なOBに元ロッテ黒木知宏、北京五輪バタフライ銅メダリストの松田丈志ら。所在地は宮崎県延岡市大峡町7820。

◆延岡学園12年ぶりセンバツ、元大洋の三浦監督自信