大阪桐蔭が智弁和歌山を下し、2年連続5度目の優勝を果たした。今年のセンバツ決勝と同カードとなった一戦。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)が投げては11安打1失点完投、打っては勝ち越しの適時打を含む4打数3安打2打点と「二刀流」で躍動した。

 ボールが先行しながらも粘りの投球。「リズムが悪いなと思いながら、なんとか守備に守ってもらって、粘って投げられました」。今年のセンバツ決勝でも智弁和歌山相手に、根尾は9回6安打2失点完投。これで昨春の近畿大会から智弁和歌山相手に5戦5勝。この日も優勝に大きく貢献した。

 次に目指すのは100回を迎える夏の大阪大会の頂点。大阪桐蔭は北大阪大会に出場する。「今日で春の大会は全部終わったので、6月を目いっぱい使って、最後の夏の大会に向けて全国の中で一番いい準備をしたい。最後の夏なので、なんとしても最後の最後までこのチームで試合をしたい気持ちが強いので、まず大阪で勝って、甲子園に行けるように頑張りたいと思います」と夏を見据えた。