第100回全国高校野球選手権大会が今日5日、甲子園で開幕する。

<注目の投手>

 100回大会にふさわしい好投手がそろった。11年ぶりの出場となった金足農(秋田)の150キロ右腕、吉田輝星投手(3年)が有望株だ。秋田大会では全5試合を投げ、最速を大台の150キロに乗せ成長をアピールした。投球回数43イニングで57奪三振を記録する「みちのくのドクターK」が、初の大舞台で実力を見せつける。

 今春センバツで8強入りした創成館(長崎)の185センチ左腕、川原陸投手(3年)は140キロ超えの直球とスライダーが武器。複数投手制を用い継投で勝ち上がるチームの大黒柱として、日本一へ押し上げる。横浜(南神奈川)及川雅貴投手(2年)は昨夏に続く甲子園のマウンド。最速152キロ左腕は「緊張していたのか、去年のことはあまり覚えていないんです」と笑うが、経験を積んだこの夏はエース板川佳矢投手(3年)との「左腕2枚看板」で6度目のVを狙う。

 「二刀流」もキーワードになりそう。今秋ドラフト候補の横浜・万波中正外野手(3年)史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)の根尾昂遊撃手(3年)夏連覇を狙う花咲徳栄(北埼玉)で通算56本塁打を放つ「背番号1」野村佑希投手(3年)ら、野手でも投手でもチームの中心を担う選手たちも100回大会を彩る。