金足農(秋田)が鹿児島実を5-1で下し、95年以来、23年ぶりに夏の甲子園勝利を挙げた。

 プロ注目最速150キロ右腕の吉田輝星投手(3年)が14奪三振の力投。9安打を許したが県大会チーム打率3割6分2厘の鹿児島実を1点に抑えた。

 吉田は毎回走者を背負う苦しい投球。再三の得点機のピンチも、この日最速148キロの直球を軸にしのいだ。3回に菅原天空内野手(3年)の適時三塁打などで3点を先制。8回に加点した2点を守りきった。

 吉田は「1点は取られたけど、自分たちらしい野球はできた。今日の投球? 30点ぐらいです」と余裕の表情で汗を拭った。

 金足農の勝利で10年の八戸工大一(青森)以来、東北勢の初戦は9連勝。