鳥取城北が終盤に追い上げるも、劇的な幕切れで惜しくも初戦敗退となった。

 先発した難波海斗投手(3年)は序盤に2点を失うも、終盤ギアを上げ5回から8回まではわずか1安打に抑える力投。8回には最速143キロを計測した。

 2-2の同点で迎えた9回、2死から水谷祥平外野手(2年)を四球で出塁させると、二盗、三盗されピンチを広げた。最後は安井大貴外野手(3年)に内角への直球を左翼線に運ばれ、三塁走者の水谷が本塁へ生還。サヨナラ負けで、龍谷大平安に春夏甲子園通算100勝を献上した。

 9回まで1人で投げきった難波は「相手は100勝をかけて挑んできた。プレッシャーはありましたが、その中で投げられたのは良い経験になりました」。最後の1球には、「最後にみんなの足を引っ張ってしまって申し訳ない」と涙を浮かべ、言葉をつまらせながら話した。